AIエッジゲートウェイに搭載されている各インターフェイスの詳細について説明します。
LED #
AIエッジゲートウェイ前面にあるLEDの点灯点滅パターンについて説明します。
LEDアイコンの説明 #
LED | 説明 |
赤と緑のLEDが消灯している状態を表します。 | |
赤と緑のLEDが点灯している状態を表します。 | |
赤のLEDが点灯している状態を表します。 | |
赤のLEDが点滅している状態を表します。(点滅周期は500ms間隔) | |
赤のLEDが点滅している状態を表します。(点滅周期は125ms間隔) | |
緑のLEDが点灯している状態を表します。 | |
緑のLEDが点滅している状態を表します。(点滅周期は500ms間隔) | |
緑のLEDが点滅している状態を表します。(点滅周期は125ms間隔) |
空欄はLEDが制御されていない状態を表します。項目間の状態変化があっても、影響しません。
LED状態一覧
項目 | PWR | ANT | MOB | ST1 | ST2 | ST3 | 備考 | |
電源断 | ||||||||
電源入 | ||||||||
起動中 | ANT、MOB、ST1、ST2、ST3の順番で繰り返し点灯 500ms間隔 | |||||||
起動異常発生 | ||||||||
停電発生 | 125ms間隔 | |||||||
電源断可能状態 | ||||||||
シャットダウン処理中 | 500ms間隔 | |||||||
アンテナレベル | ||||||||
未使用時 | ||||||||
普通 | RSSI(-73dBm以上) | |||||||
やや普通 | 500ms間隔 RSSI(-74dBm~-83dBm) | |||||||
中 | 125ms間隔 RSSI(-84dBm~-93dBm) | |||||||
やや弱 | 125ms間隔 RSSI(-94dBm~-109dBm) | |||||||
微弱 | 500ms間隔 RSSI(-110dBm~-112dBm) | |||||||
圏外 | RSSI(-113dBm以下) | |||||||
接続状態 | ||||||||
未接続 | ||||||||
接続以上 | ||||||||
2G接続 | 125ms間隔 | |||||||
3G接続 | 500ms間隔 | |||||||
4G接続 | ||||||||
ファームウェア更新中 | ANT、MOB、ST1、ST2、ST3が 同時に点滅 125ms間隔 | |||||||
ファームウェア更新完了 | ||||||||
ファームウェア更新失敗 |
DIPスイッチ #
AIエッジゲートウェイ前面にあるコンフィグレーション用DIPスイッチで、AIエッジゲートウェイの起動モードを設定します。
DIPスイッチアイコンの説明 #
DIPスイッチ | 説明 |
ON状態 | |
OFF状態 |
No.4のDIPスイッチは、ONでもOFFでも構いません。ブートローダーでは参照しません(アプリケーション側でのみ使用します)。
- Linux起動モードのDIPスイッチ設定
- U-BootコマンドモードのDIPスイッチ設定
PUSHスイッチ #
OSを起動したあとに3秒間PUSHスイッチを押したままにすると、AIエッジゲートウェイがパワーオフ状態になります。
パワーオフ状態が一定期間継続すると、Watchdog TimerによってAIエッジゲートウェイが再起動されます。これによって、コマンド操作(poweroffコマンドなど)を間違って遠隔でパワーオフしてしまった場合でも、現地に行かずに復旧させることが可能です。
DIPスイッチが「U-Bootコマンドモード」に設定されていると、PUSHスイッチを押した状態でAIエッジゲートウェイの電源を入れ、3秒以上PUSHスイッチを押した状態を保持すると、各種設定が工場出荷時状態に初期化されます。
なお、本機器内に保存されている設定ファイルは初期化されません。そのため、本操作を実行したあとに設定ファイルへの書き込みを実行せずに再起動すると、設定を初期化する前の設定で起動します。
CONSOLEポート #
AIエッジゲートウェイ(屋内版) #
AIエッジゲートウェイ(屋内版)のConsoleはRS-232レベルでCISCO Console互換であるため、CISCOのコンソールケーブルを使用できます。
RJ-45に対して割り振られている信号のピン番号と、AIエッジゲートウェイとの接続については、以下の表を参照してください。
RJ-45のピンアサインとAIエッジゲートウェイの接続
ピン番号 | ピンアサイン | 方向 | AIエッジゲートウェイへの接続 |
1 | RTS | OUT | × |
2 | DTR | OUT | × |
3 | TXD | OUT | ○ |
4 | GND | – | ○ |
5 | GND | – | ○ |
6 | RXD | IN | ○ |
7 | DSR | IN | × |
8 | CTS | IN | × |
コンソール変換コネクタ(DB9-RJ45)を使用してLANケーブルを接続する場合は、長さ1m以下のストレートケーブルを使用してください。
CONSOLEポートの通信設定については、以下の表を参照してください。
CONSOLEポート通信設定(AIエッジゲートウェイ 屋内版)
項目 | 内容 |
スピード | 115200bps |
データ | 8bit |
パリティ | None |
ストップビット | 1bit |
フロー制御 | None |
AIエッジゲートウェイ(屋外版) #
AIエッジゲートウェイ(屋外版)のConsoleはUSB Type-Cであるため、USB Type-Cのケーブルを使用できます。
接続先のPCによってはFT230X Basic UARTドライバのインストールが必要になります。
下記サイトでお使いの環境のドライバを選択し、指示に従ってインストールを行ってください。
https://ftdichip.com/drivers/d2xx-drivers/
CONSOLEポート通信設定(AIエッジゲートウェイ 屋外版)
項目 | 内容 |
スピード | 115200bps |
データ | 8bit |
パリティ | None |
ストップビット | 1bit |
フロー制御 | None |
RS485ポート #
AIエッジゲートウェイでは、RS-485は端子台で提供され、インターフェイスは絶縁されていません。半二重通信が可能です。終端抵抗(120Ω)を有効・無効化が行えます。最大ボーレートは230kbpsまでとなります。
RS485ポートのピン番号 #
RS485ポートのピンアサイン #
ピン番号 | ピンアサイン |
1 | TRX+ |
2 | TRX- |
3 | GND |
RS485ポートのシリアル通信仕様 #
項目 | 内容 |
通信方式 | 半二重通信 |
通信速度 | 1,200bps、2,400bps、4,800bps、9,600bps、19,200bps、38,400bps、57,600bps、115,200bps、230,400bps |
データビット | 8bit |
パリティ | 偶数パリティ、パリティなし |
ストップビット | 1bit、2bit |
コネクタ部分はPHOENIX CONTACT社のプリント基板用コネクタ1777086 MSTBV 2,5/ 3-GF-5,08 です。
D IN/D OUTポート #
デジタル入力(D IN)とデジタル出力(D OUT)について説明します。
インターフェイス回路 #
AIエッジゲートウェイには、デジタル入力(D IN)とデジタル出力(D OUT)のインターフェイスがあります。それぞれのポートには、1つのコネクタを接続することができます。
D IN/D OUTポートの概要
ポート | 説明 |
デジタル入力(D IN) | ● D INのフォトカプラーをON状態にする場合、最低1.2mA以上の電流が必要 ● 保護素子として、内部回路との絶縁用に30Vのツェナーダイオードを実装 ● D INのフォトカプラーは、双方向発光タイプのLEDを使用 |
デジタル出力(D OUT) | ● フォトモスリレーを使用 ● 最大電流駆動能力は100mA ● 最大オン抵抗値は2Ω ● 保護素子として、内部回路との絶縁用に30Vのツェナーダイオードを実装 ON/OFF時にサージが発生するものについては、サージ対策が必要になります。 |
以下に、デジタル入力とデジタル出力に関連する内部インターフェイスの回路図を示します。
デジタル入力内部インターフェイス回路図例
デジタル出力内部インターフェイス回路図例
ピンアサイン
AIエッジゲートウェイのデジタル入力(D IN)とデジタル出力(D OUT)のピンアサインについて説明します。
デジタル入力(D IN)
- 絶縁された4つのデジタル入力を持ちます。
- 入力電圧は12V、24V共用で、正負どちらの電圧も受け付けます。
- 内部インピーダンスは約7.2 kΩです。
- 共通コモンを持ちます。
- コネクタ部分は屋内タイプと屋外タイプで型番が異なります。
デジタル入力(D IN)のコネクタ部分
設置タイプ | コネクタ部型番 |
屋内版(AX11) | PHOENIX CONTACT社 プリント基板用コネクタ1827897 MC 1,5/ 5-GF-3,81 |
屋外版(AX21) | PHOENIX CONTACT社 プリント基板用コネクタ1830622 MCV 1,5/ 5-GF-3,81 |
デジタル入力(D IN)のピンアサイン
ピン番号 | ピンアサイン | 内容 |
1 | D IN1 | デジタル入力1 |
2 | D IN2 | デジタル入力2 |
3 | D IN3 | デジタル入力3 |
4 | D IN4 | デジタル入力4 |
C | VIN_COM | デジタル入力 コモン |
デジタル出力(D OUT)
- 絶縁された2つのデジタル出力を持ちます。
- フォトモスリレー出力で最大100mAの電流を流すことが可能です。ただし、AIエッジゲートウェイ側では電源を供給しません。
- コネクタ部分は屋内タイプと屋外タイプで型番が異なります。
デジタル入力(D OUT)のコネクタ部分
設置タイプ | コネクタ部型番 |
屋内版(AX11) | PHOENIX CONTACT社 プリント基板用コネクタ1827871 MC 1,5/ 3-GF-3,81 |
屋外版(AX21) | PHOENIX CONTACT社 プリント基板用コネクタ1830606 MCV 1,5/ 3-GF-3,81 |
デジタル出力(D OUT)のピンアサイン
ピン番号 | ピンアサイン | 内容 |
1 | D OUT1 | デジタル出力1 |
2 | D OUT2 | デジタル出力2 |
C | VIN_COM | デジタル出力 コモン |
接続例
AIエッジゲートウェイのデジタル入力(D IN)とデジタル出力(D OUT)の接続例を示します。
デジタル入力接続例
デジタルトランジスタ接続例
無電圧接点スイッチ接続例
デジタル出力接続例
LED接続例
リレー接続例
電源コネクタ #
電源コネクタについて説明します。
電源コネクタ #
ピンアサイン
ピン番号 | ピンアサイン | 内容 |
1, 2 (上部) | + | 電源プラス側 |
3, 4 (下部) | ― | 電源マイナス側 |