6.5 NATの設定をする #

動的SNAT、静的SNAT、DNATの設定および設定表示を行います。
6.5.1 NATの設定を表示する #
NATの設定を表示するには、show config natコマンドを実行します。
書式
show config nat < dynamic-snat | static-snat | dnat >
設定項目
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| dynamic-snat | 動的SNAT(dynamic-snat)の設定を表示する場合に指定します。 |
| static-snat | 静的SNAT(static-snat)の設定を表示する場合に指定します。 |
| dnat | DNAT(dnat)の設定を表示する場合に指定します。 |
出力フォーマット
動的SNAT(dynamic-snat)の設定を表示した場合
# ---- transition to configure mode ----
configure
# ---- nat dynamic-snat configure ----
# ---- rule INDEX ----
nat dynamic-snat INDEX
ENABLE
OUT-INTERFACE
TO-PORT
(ログとパケット合致条件の設定が表示される)
exit
# ---- exit configure mode ----
exit
静的SNAT(static-snat)の設定を表示した場合
# ---- transition to configure mode ----
configure
# ---- nat static-snat configure ----
# ---- rule INDEX ----
nat static-snat INDEX
ENABLE
out-interface OUT-INTERFACE
to-ip TO-IP
(ログとパケット合致条件の設定が表示される)
exit
# ---- exit configure mode ----
exit
DNAT(dnat)の設定を表示した場合
# ---- transition to configure mode ----
configure
# ---- nat dnat configure ----
# ---- rule INDEX ----
nat dnat INDEX
ENABLE
in-interface IN-INTERFACE
to-ip TO-IP
(ログとパケット合致条件の設定が表示される)
exit
# ---- exit configure mode ----
exit
![]() | ログとパケット合致条件の設定表示については、以下のページを参照してください。 ➜ 『6.6.1 パケット合致条件の設定を表示する』 ➜ 『6.6.4 ログ出力設定を表示する』 |
|---|
出力項目
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| INDEX | NAT設定のインデックス番号が表示されます。 |
| ENABLE | NATルールが有効/無効な場合の情報が表示されます。 ※1を参照 |
| OUT-INTERFACE | 出力インターフェイスの設定が表示されます。 |
| IN-INTERFACE | 入力インターフェイスの設定が表示されます。 |
| TO-PORT | to-portが設定されている場合、「to-port {宛先ポート}」と表示されます。to-portが設定されていない場合、「no to-port」は、表示されません。 |
| TO-IP | 宛先IPアドレスが表示されます。 |
※1
| 設定 | 表示 |
|---|---|
| 有効 | 「enable」と表示されます。 |
| 無効 | 「no enable」と表示されます。 |
実行例
管理者モードと設定モードで、コマンドの入力と出力は同じです。以下に、管理者モードの実行例を示します。

動的SNAT(dynamic-snat)の設定を表示した場合
amnimo# show config nat dynamic-snat ⮠
# ---- transition to configure mode. ----
configure
# ---- nat dynamic-snat configure ----
# ---- rule 100 ----
nat dynamic-snat 100
enable
exit
# ---- exit configure mode. ----
exit
静的SNAT(static-snat)の設定を表示した場合
amnimo# show config nat static-snat ⮠
# ---- transition to configure mode. ----
configure
# ---- nat static-snat configure ----
# ---- rule 100 ----
nat static-snat 100
enable
out-interface eth0
to-ip 234.192.0.10
exit
# ---- exit configure mode. ----
exit
DNAT(dnat)の設定を表示した場合
amnimo# show config nat dnat ⮠
# ---- transition to configure mode. ----
configure
# ---- nat dnat configure ----
# ---- rule 100 ----
nat dnat 100
enable
in-interface eth0
to-ip 234.192.0.10
exit
# ---- exit configure mode. ----
exit
6.5.2 動的SNATを設定する #
動的SNATを設定するには、詳細設定モードに移行し、設定コマンドを実行します。
ここで設定した内容は、アムニモ設定情報に書き込まれます。
書式
nat dynamic-snat INDEX
enable
no enable
out-interface [not] IFNAME
to-port PORT[-PORT]
no to-port
match … (パケット合致条件の設定制御で定義されたコマンドをここで発行可能)
log … (ログ出力の設定で定義されたコマンドをここで発行可能)
exit
no nat dynamic-snat INDEX
コマンド
| コマンド | 内容 |
|---|---|
| nat dynamic-snat | INDEXに動的SNATのルールのインデックス番号を指定して、コマンドを実行します。![]() ・ インデックス番号には、1~1000の範囲で、ルールの確認順序を指定します。値は連番である必要はありませんが、値が小さい順に確認されます。 ・ 設定モードでルールのインデックス番号を指定してコマンドを実行すると、指定したルールの詳細設定モードに移行します。 |
| enable | ルールを有効化します。 |
| no enable | ルールを無効化します。 |
| out-interface | 動的SNATを適用する送信元インターフェイスを指定します。 ※2を参照 |
| to-port | 動的SNATの変換先ポートを指定します(オプション設定)。 ※3を参照 |
| no to-port | 変換先ポートの設定を削除します。 |
| match | パケットの合致条件を設定します。 ➜ 『6.6.2 パケット合致条件を設定する』 |
| log | ログ出力を設定します。 ➜ 『6.6.5 ログ出力を設定する』 |
| exit | 詳細設定モードを終了して、設定モードへ移行します。 |
| no nat dynamic-snat | 指定したINDEXの動的SNATルールを削除します。 |
※2
| 設定 | 表示 |
|---|---|
| not | 以下で指定した条件を反転します。 |
| IFNAME | 送信元インターフェイスを指定します。![]() ブリッジ配下のインタフェースを指定した場合、ルールに合致しません。ブリッジインタフェース(br0)を指定するか、当該のインタフェースをno bridgeコマンドなどによりブリッジ配下から外してから指定してください。 |
※3
| 設定 | 表示 |
|---|---|
| PORT[-PORT] | 変換先のポート範囲を指定します。 |
実行例1
以下にIPアドレス192.168.0.x/24の機器から送信されたパケットの送信元アドレス192.168.0.xをeth0のDHCPにより動的に取得したIPアドレスに書き換えてeth0側に送信する実行例を示します。
| インターフェイス | IPアドレス |
|---|---|
| eth0 | (DHCPクライアント) |
| br0 | 192.168.0.1/24 |
amnimo(cfg)# nat dynamic-snat 101 ⮠ ←ルール番号指定
amnimo(cfg-dsnat-101)# out-interface eth0 ⮠ ←送信インターフェイスを指定
amnimo(cfg-dsnat-101)# match src-ip 192.168.0.0/24 ⮠ ←送信元ネットワークアドレスを指定
amnimo(cfg-dsnat-101)# enable ⮠
amnimo(cfg-dsnat-101)# exit ⮠
実行例2
以下に、送信元(ネットワークアドレス:192.168.0.0/24)から、宛先(ネットワークアドレス:172.16.0.0/24)に送信されるパケットを送信元IPアドレスがインターフェイス(eth0)に設定されているIPアドレスへ変換するdynamic-snatルールを設定する実行例を示します。
amnimo(cfg)# nat dynamic-snat 102 ⮠ ←ルール番号指定
amnimo(cfg-dsnat-102)# out-interface eth0 ⮠ ←送信インターフェイスを指定
amnimo(cfg-dsnat-102)# match src-ip 192.168.0.0/24 ⮠ ←送信元ネットワークアドレスを指定
amnimo(cfg-dsnat-102)# match dst-ip 172.16.0.0/16 ⮠ ←送信先ネットワークアドレスを指定
amnimo(cfg-dsnat-102)# enable ⮠
amnimo(cfg-dsnat-102)# exit ⮠
インターフェイス機能の”dynamic-snat4”設定について
『6.2.3 インターフェイスを設定して設定情報を保存する』の設定にあるdynamic-snat4機能を有効にすることにより、簡易的に動的SNATを設定することが可能です。
実行例
eth0以外に接続している固定IPを設定したインターフェイス(Ex. br0が192.168.0.254/24に設定されている)があれば、そのネットワークから来たパケットはSNATの対象として、eth0のIPアドレスへ変換する実行例を示します。
amnimo(cfg)# interface eth0⮠ ←送信インターフェイスeth0を指定
amnimo(cfg-interface-eth0)# dynamic-snat4 ⮠ ←動的SNATを指定
amnimo(cfg-interface-eth0)# exit ⮠
6.5.3 静的SNATを設定する #
静的SNATを設定するには、詳細設定モードに移行し、設定コマンドを実行します。
ここで設定した内容は、アムニモ設定情報に書き込まれます。
書式
nat static-snat INDEX
enable
no enable
out-interface [not] IFNAME
to-ip ADDRESS[-ADDRESS][:PORT[-PORT]]
match … (パケット合致条件の設定制御で定義されたコマンドをここで発行可能)
log … (ログ出力の設定で定義されたコマンドをここで発行可能)
exit
no nat static-snat INDEX
コマンド
| コマンド | 内容 |
|---|---|
| nat static-snat INDEX | INDEXに静的SNATのルールのインデックス番号を指定して、コマンドを実行します。![]() ・ インデックス番号には、1~1000の範囲で、ルールの確認順序を指定します。値は連番である必要はありませんが、値が小さい順に確認されます。 ・ 設定モードでルールのインデックス番号を指定してコマンドを実行すると、指定したルールの詳細設定モードに移行します。 |
| enable | ルールを有効化します。 |
| no enable | ルールを無効化します。 |
| out-interface | 静的SNATを適用する送信元インターフェイスを指定します。 ※4を参照 |
| to-ip | 静的SNATの変換IPアドレスおよびポートを指定します。 ※5を参照 |
| match | パケットの合致条件を設定します。 ➜ 『6.6.2 パケット合致条件を設定する』 |
| log | ログ出力を設定します。 ➜ 『6.6.5 ログ出力を設定する』 |
| exit | 詳細設定モードを終了して、設定モードへ移行します。 |
| no nat dynamic-snat | 指定したINDEXの静的SNATのルールを削除します。 |
※4
| 設定 | 表示 |
|---|---|
| not | 以下で指定した条件を反転します。 |
| IFNAME | 送信元インターフェイスを指定します。![]() ブリッジ配下のインタフェースを指定した場合、ルールに合致しません。ブリッジインタフェース(br0)を指定するか、当該のインタフェースをno bridgeコマンドなどによりブリッジ配下から外してから指定してください。 |
※5
| 設定 | 表示 |
|---|---|
| ADDRESS[-ADDRESS][:PORT[-PORT]] | 変換先のIPアドレスの範囲とポート番号の範囲を指定します。 |
実行例
以下にIPアドレス192.168.0.x/24の機器から送信されたパケットの送信元アドレス192.168.0.xをeth0のIPアドレス10.0.0.1に書き換えてeth0側に送信する実行例を示します。
| インターフェイス | IPアドレス |
|---|---|
| eth0 | 10.0.0.1/24 |
| br0 | 192.168.0.1/24 |
amnimo(cfg)# nat static-snat 100 ⮠ ←ルール番号指定
amnimo(cfg-ssnat-100)# out-interface eth0 ⮠
amnimo(cfg-ssnat-100)# to-ip 10.0.0.1 ⮠
amnimo(cfg-ssnat-100)# match src-ip 192.168.0.0/24 ⮠
amnimo(cfg-ssnat-100)# enable ⮠
amnimo(cfg-ssnat-100)# exit ⮠
6.5.4 DNATを設定する #
DNATを設定するには、詳細設定モードに移行し、設定コマンドを実行します。
ここで設定した内容は、アムニモ設定情報に書き込まれます。
書式
nat dnat INDEX
enable
no enable
in-interface [not] IFNAME
to-ip ADDRESS[-ADDRESS][:PORT[-PORT]]
match … (パケット合致条件の設定制御で定義されたコマンドをここで発行可能)
log … (ログ出力の設定で定義されたコマンドをここで発行可能)
exit
no nat dnat INDEX
コマンド
| コマンド | 内容 |
|---|---|
| nat dnat | INDEXにDNATのルールのインデックス番号を指定して、コマンドを実行します。![]() ・ インデックス番号には、1~1000の範囲で、ルールの確認順序を指定します。値は連番である必要はありませんが、値が小さい順に確認されます。 ・ 設定モードでルールのインデックス番号を指定してコマンドを実行すると、指定したルールの詳細設定モードに移行します。 |
| enable | ルールを有効化します。 |
| no enable | ルールを無効化します。 |
| in-interface | DNATを適用する送信元インターフェイスを指定します。 ※6を参照 |
| to-ip | DNATの変換先IPアドレスおよびポートを指定します。 ※7を参照 |
| match | パケットの合致条件を設定します。 ➜ 『6.6.2 パケット合致条件を設定する』 |
| log | ログ出力を設定します。 ➜ 『6.6.5 ログ出力を設定する』 |
| exit | 詳細設定モードを終了して、設定モードへ移行します。 |
| no nat dnat | 指定したINDEXのDNATのルールを削除します。 |
※6
| 設定 | 表示 |
|---|---|
| not | 以下で指定した条件を反転します。 |
| IFNAME | 送信元インターフェイスを指定します。![]() ブリッジ配下のインタフェースを指定した場合、ルールに合致しません。ブリッジインタフェース(br0)を指定するか、当該のインタフェースをno bridgeコマンドなどによりブリッジ配下から外してから指定してください。 |
※7
| 設定 | 表示 |
|---|---|
| ADDRESS[-ADDRESS][:PORT[-PORT]] | 変換先のIPアドレスの範囲とポート番号の範囲を指定します。 |
実行例
以下に、eth0のポート11080に受信したパケットをbr0の配下のプライベートネットワークの接続機器の192.168.0.200のポート80に転送する実行例を示します。
amnimo(cfg)# nat dnat 101 ⮠ ←ルール番号指定
amnimo(cfg-dnat-101)# in-interface eth0 ⮠ ←受信インターフェイスを指定
amnimo(cfg-dnat-101)# to-ip 192.168.0.200:80 ⮠ ←転送先IPアドレスとポートを指定
amnimo(cfg-dnat-101)# match protocol tcp dst-port 11080 ⮠ ←パケット合致条件を指定
amnimo(cfg-dnat-101)# enable ⮠
amnimo(cfg-dnat-101)# exit ⮠

