7.6 DHCPサーバーの設定をする #

DHCPリース一覧やDHCPサーバー設定の表示、DHCPサーバーの設定を行います。
![]() | DHCPリレー(『7.10 DHCPリレーの設定をする』)の設定が有効である場合、本DHCPサーバーの設定は有効にできません。 |
|---|
7.6.1 DHCPリース一覧を表示する #
DHCPリース一覧を表示するには、show dhcp leaseコマンドを実行します。
書式
show dhcp lease IFNAME
設定項目
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| IFNAME | IPv4のインタ―フェイス名を指定します。 |
実行例
コマンドの入力と出力は、すべてのモードで同じです。以下に、一般ユーザーモードの実行例を示します。

amnimo$ show dhcp lease eth0 ⮠
MAC IP hostname valid until manufacturer
===============================================================================================
11:22:33:01:d3:23 192.168.0.100 test-client1 2020-03-03 02:38:47 -NA-
e8:1b:4b:5e:4c:94 192.168.0.102 test-client3 2020-03-03 02:39:26 amnimo Inc.
![]() | コンパクトルーターではmanufacturerの列の表記はありません。 |
|---|
7.6.2 DHCPサーバーの設定を表示する #
DHCPサーバーの設定を表示するには、show config dhcpコマンドを実行します。
書式
show config dhcp [IFNAME]
設定項目
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| IFNAME | IPv4のインタ―フェイス名を指定します。![]() IFNAMEを省略すると、設定されているすべてのインターフェイスのDHCPサーバー設定が表示されます。 |
出力フォーマット
# ---- transition to configure mode ----
configure
#
dhcp IFNAME
# ---- dhcp IFNAME configure ----
ENABLE
DYNAMIC-IPV4-ADDRESS-RANGE
netmask IPV4-ADDRESS
default-leasetime DEFAULT-LEASETIME
leasetime MIN-TIME MAX-TIME
router IPV4-ADDRESS
DNS-SERVER-NAME
domain DOMAIN-NAME
NTP-SERVER
static MAC-ADDRESS IPV4-ADDRESS
STATIC-IPV4-ADDRESS
(複数ある場合は複数行表示される)
FAILSAFE
exit
# ---- exit configure mode ----
exit
出力項目
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ENABLE | 指定したIFNAMEのDHCPサーバーが有効/無効な場合の情報が表示されます。 ※1を参照 |
| IFNAME | DHCPサーバーのネットワークインターフェイスが表示されます。 表示されるインターフェイス名は、製品によって異なります。 ![]() ・ AIエッジゲートウェイ wan0、br<0-9> ・ エッジゲートウェイ eth0、br<0-9> ・ IoTルーター eth<0-1>、br<0-9> ・ 屋内タイプコンパクトルーター eth0 ・ 屋内タイプ/屋外タイプ無線LAN搭載コンパクトルーター lan<0-1>、wlan<0-1>、br<0-9> |
| DYNAMIC-IPV4-ADDRESS-RANGE | 動的にリースされるアドレスの範囲が設定されている場合、以下のように表示されます。dynamic IPV4-ADDRESS-START IPV4-ADDRESS-END※2を参照 |
| DEFAULT-LEASETIME | デフォルトのリース期間が表示されます。(クライアント機器からのリース期間要求がない場合に利用されます。)![]() バージョン3.1.0から利用可能です。 |
| MIN-TIME | 最小リース期間が表示されます。 |
| MAX-TIME | 最大リース期間が表示されます。 |
| DNS-SERVER-NAME | DNSサーバーの設定が存在ある場合は、以下のように表示されます。dns SERVER-NAME,SERVER-NAME,・・・※3を参照 |
| DOMAIN-NAME | DNSのドメイン名が表示されます。 |
| STATIC-IPV4-ADDRESS | 静的に設定されるIPアドレスとMACアドレスの組み合わせ設定がある場合、以下のように表示されます。static MAC-ADDRESS STATIC-IPV4-ADDRESS※4を参照 |
| NTP-SERVER | NTPサーバーのIPアドレスが設定されている場合、以下のように表示されます。ntp SERVER-NAME,SERVER-NAME,…※5を参照 |
| FALESAFE | DHCPサービスを再起動するフェイルセーフが設定されている場合、以下のように表示されます。failsafe period PERIOD count COUNT retry RETRY reboot REBOOTDHCP DISCOVERを同一クライアント(MACアドレス)から一定期間(“period”で指定)に指定回数(“count”で指定)以上の受信した場合DHCPサービスを再起動します。 ※6を参照 ![]() フェイルセーフ機能はインタフェース毎に設定が可能ですが、同時に複数のインターフェイスに設定できません。 ![]() V1.9.0以降のコンパクトルーターのみに実装されています。エッジゲートウェイ、IoTルーターについては今後実装を予定しています。 ➜ フェイルセーフ機能の詳細については『12.3 フェイルセーフ』をご参照ください。 |
※1
| 設定 | 表示 |
|---|---|
| 有効 | 「enable」と表示されます。 |
| 無効 | 「no enable」と表示されます。 |
※2
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| IPV4-ADDRESS-START | リースアドレスの開始IPアドレス |
| IPV4-ADDRESS-END | リースアドレスの終了IPアドレス |
※3
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| SERVER-NAME | サーバーのIPアドレスもしくはサーバー名 |
※4
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| MAC-ADDRESS | IPアドレスが設定されるMACアドレス |
| STATIC-IPV4-ADDRESS | 静的IPv4アドレス |
※5
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| SERVER-NAME | サーバーのIPアドレスもしくはサーバー名 |
※6
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| PERIOD | DHCPDISCOVERをサンプリングする期間を、60~3600(秒)の範囲で表示します。デフォルト設定は600(秒)です。 |
| COUNT | DHCPDISCOVERをサンプリングする期間にフェイルセーフと判定する受信回数を、2~255の範囲で表示します。デフォルト設定は3です。 |
| RETRY | フェイルセーフのリトライ回数を、1~10の範囲で表示します。デフォルト設定は3です。 |
| REBOOT | フェイルセーフのリブート数を、1~10の範囲で表示します。デフォルト設定は3です。 |
実行例
DHCPサーバー設定は機器の起動制御にかかわるため、一般ユーザーモードで設定を表示することはできません。
以下に、管理者モードと設定モードの実行例を示します。
amnimo# show config dhcp eth0 ⮠
# ---- transition to configure mode. ----
configure
dhcp eth0
# ---- dhcp eth0 configure ----
no enable
dynamic 192.168.3.20 192.168.3.40
netmask 255.255.255.0
leasetime 600 3600
router 10.5.5.1
dns ns2.example.org
domain example.org
ntp ntp2.org
static 12:34:56:78:90:60 192.168.3.10
static 12:34:56:78:91:60 192.168.3.11
exit
# ---- exit configure mode. ----
exit
amnimo(cfg)# show config dhcp eth0 ⮠
enable
dynamic 192.168.3.20 192.168.3.40
netmask 255.255.255.0
leasetime 600 3600
router 10.5.5.1
dns ns2.example.org
domain example.org
ntp ntp2.org
static 12:34:56:78:90:60 192.168.3.10
static 12:34:56:78:91:60 192.168.3.11
![]() | DHCPサーバーの詳細設定モードでshow configコマンドを実行すると、設定モードと同様の情報が表示されます。 ※7を参照 |
|---|
※7
amnimo(cfg)# dhcp eth0 ⮠ ←DHCPの詳細設定モードに移行
amnimo(cfg-dhcp-eth0)# show config ⮠
dhcp eth0 ←以下、設定モードと同じ
(省略)
7.6.3 DHCPサーバーの設定をする #
IPv4のDHCPサーバーを設定するには、詳細設定モードに移行し、設定コマンドを実行します。
ここで設定した内容は、アムニモ設定情報に書き込まれます。
書式
dhcp [IFNAME]
dynamic IPV4-ADDRESS IPV4-ADDRESS
netmask IPV4-ADDRESS
default-leasetime DEFAULT-LEASETIME
leasetime MIN-TIME MAX-TIME
router IPV4-ADDRESS
dns SERVER-NAME,SERVER-NAME,…
domain DOMAIN-NAME
ntp SERVER-NAME,SERVER-NAME,…
static MAC-ADDRESS IPV4-ADDRESS
show config
failsafe [period <60 – 3600>] [count <2 – 255>] [retry <1 – 10>] [reboot <1 – 10>]
no static MAC-ADDRESS
no domain
no router
no dns
no ntp
enable
no enable
exit
no dhcp IFNAME
コマンド
| コマンド | 内容 |
|---|---|
| dhcp | IFNAMEに、インタ―フェイス名を指定してコマンドを実行します。![]() 設定可能なインターフェイス名は、製品によって異なります。 ・ AIエッジゲートウェイ wan0、br<0-9> ・ エッジゲートウェイ eth0、br<0-9> ・ IoTルーター eth<0-1>、br<0-9> ・ 屋内タイプコンパクトルーター eth0 ・ 屋内タイプ無線LAN搭載コンパクトルーター eth0 ![]() 設定モードでインターフェイスを指定して実行すると、指定したインターフェイスのDHCPサーバー(IPv4)の詳細設定モードに移行します。 |
| dynamic | クライアントに対して動的IPアドレスを自動で割り振る範囲を設定します。 IPV4-ADDRESSに、範囲の上限および下限のIPアドレス(IPv4)を指定します。 ![]() ・ 必須設定です。 ・ netmaskの範囲を超える設定はできません。 ・ netmaskの範囲内でも、256件を超える範囲は設定できません。 |
| netmask | IPV4-ADDRESSに、サブネットマスクを指定します。 デフォルト値は、255.255.255.0です。 |
| default-leasetime | デフォルトのリース期間を設定します。(クライアント機器からのリース期間要求がない場合に利用されます。)。 ・ 設定範囲は、1~86400(秒)です。 ・ デフォルト値は、43200(秒)です。 ![]() バージョン3.1.0から利用可能です。 |
| leasetime | IPアドレスをリースする有効時間を設定します。 ※8を参照 |
| router | IPV4-ADDRESSに、DHCPクライアント側へ通知するゲートウェイアドレスを指定します。![]() autoを指定すると、IFNAMEのIPアドレスが使用されます。 またIPアドレスはdynamicの範囲内に設定してください。 |
| dns | SERVER-NAMEに、DHCPクライアントに通知するDNSサーバーのIPアドレス(IPv4)またはサーバー名を指定します。 カンマで区切って複数指定することができます。 ![]() autoを指定すると、IFNAMEのIPアドレスが使用されます。ただし、複数指定することはできません。またIPアドレスはdynamicの範囲内に設定してください。 |
| domain | DOMAIN-NAMEに、DHCPクライアントに通知するDNSドメイン名を指定します。 ・ 253文字以内で指定する必要があります。 ・ ドメイン名の先頭および末尾は半角英数字で、それ以外は半角英数字または「-」(ハイフン)と「.」(ピリオド)で構成する必要があります。 |
| ntp | SERVER-NAMEに、DHCPクライアントに通知するNTPサーバーのIPアドレス(IPv4)を指定します。 カンマで区切って複数指定することができます。 ![]() autoを指定すると、IFNAMEのIPアドレスが使用されます。ただし、複数指定することはできません。またIPアドレスはdynamicの範囲内に設定してください。 |
| static | 指定したMACアドレスを保持するクライアントに対して、固定IPアドレスを割り当てます。 最大16まで設定することができます。 ※9を参照 |
| show config | DHCPサーバーの設定を表示します。 ➜ 詳しくは、『7.6.2 DHCPサーバーの設定を表示する』を参照してください。 |
| failsafe | DHCPサービスを再起動するフェイルセーフを有効にします。 本フェイルセーフ機能では、DHCP DISCOVERを同一クライアント(MACアドレス)から一定期間(“period”で指定)に指定回数(“count”で指定)以上の受信した場合DHCPサービスを再起動します。 デフォルト設定は無効です。 ※10を参照 ![]() ・ フェイルセーフ機能はインタフェース毎に設定が可能ですが、同時に複数のインターフェイスに設定できません。 ・ V1.9.0以降のファームウェアに実装されています。 ➜ フェイルセーフ機能の詳細については『12.3 フェイルセーフ』をご参照ください。 |
| no failsafe | フェイルセーフを無効にします。 |
| no static | MAC-ADDRESSで指定したMACアドレスを保持するクライアントへの固定IPアドレスの割り当てを削除します。 |
| no domain | DNSドメイン名の設定を削除します。 |
| no router | ゲートウェイのIPアドレス設定を削除します。 |
| no dns | DNSサーバーのIPアドレス設定を削除します。 |
| no ntp | NTPサーバーのIPアドレス設定を削除します。 |
| enable | 指定したIFNAMEのDHCPサーバーを有効化し、サービスを起動します。 |
| no enable | 指定したIFNAMEのDHCPサーバーを無効化し、サービスを停止します。 |
| exit | 詳細設定モードを終了して、設定モードへ移行します。 |
| no dhcp | 指定したIFNAMEのDHCPサーバーのサービスを停止し、無効化します。 |
※8
| 設定 | 内容 |
|---|---|
| MIN-TIME | 最小リース期間を指定します。 ・ 設定範囲は、1~86400(秒)です。 ・ デフォルト値は、60秒です。 |
| MAX-TIME | 最大リース期間を指定します。 ・ 設定範囲は、1~86400(秒)です。 ・ デフォルト値は、86400秒です。 |
※9
| 設定 | 内容 |
|---|---|
| MAC-ADDRESS | 以下の形式で、MACアドレスを指定します。 XX:XX:XX:XX:XX:XX |
| IPV4-ADDRESS | IPアドレス(IPv4)を指定します。 |
※10
| 設定 | 内容 |
|---|---|
| period | DHCPDISCOVERをサンプリングする期間を、60~3600(秒)の範囲で指定します。デフォルト設定は600(秒)です。 |
| count | DHCPDISCOVERをサンプリングする期間にフェイルセーフと判定する受信回数を、2~255の範囲で指定します。デフォルト設定は3です。 |
| retry | フェイルセーフのリトライ回数を、1~10の範囲で指定します。デフォルト設定は3です。 |
| reboot | フェイルセーフのリブート数を、1~10の範囲で指定します。デフォルト設定は3です。 |
実行例
amnimo(cfg)# dhcp eth0 ⮠
amnimo(cfg-dhcp-eth0)# dynamic 192.168.3.20 192.168.3.40 ⮠
amnimo(cfg-dhcp-eth0)# netmask 255.255.255.0 ⮠
amnimo(cfg-dhcp-eth0)# leasetime 600 3600 ⮠
amnimo(cfg-dhcp-eth0)# router 10.5.5.1 ⮠
amnimo(cfg-dhcp-eth0)# dns ns2.example.org ⮠
amnimo(cfg-dhcp-eth0)# domain example.org ⮠
amnimo(cfg-dhcp-eth0)# ntp ntp2.org ⮠
amnimo(cfg-dhcp-eth0)# static 12:34:56:78:90:60 192.168.3.10 ⮠
amnimo(cfg-dhcp-eth0)# static 12:34:56:78:99:61 192.168.3.11 ⮠
amnimo(cfg-dhcp-eth0)# enable ⮠
amnimo(cfg-dhcp-eth0)# exit ⮠
amnimo(cfg)# no dhcp eth0 ⮠


