7.5 DNSの設定をする #

DNSの名前検索、ステータスや設定の表示、DNSの設定を行います。
7.5.1 DNSで名前を検索する #
DNSで名前を検索するには、nslookupコマンドを実行します。
書式
nslookup <DOMAIN | ADDRESS> [query-type QUERY-TYPE [server SERVER-ADDRESS]]
設定項目
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| DOMAIN | 問い合わせるドメイン名を指定します。 |
| ADDRESS | 問い合わせるアドレスを指定します。 アドレスを指定すると、逆引きで検索されます。 |
| QUERY-TYPE | a、aaaa、ptr、mx、ns、soa、txt、anyのいずれかのクエリータイプを指定します。 省略すると、正引きではa(IPv4)とaaaa(IPv6)、逆引きではptrが設定されます。 |
| SERVER-ADDRESS | 問い合わせ先のDNSサーバーアドレスを指定します。 省略すると、自身のデフォルトネームサーバーが設定されます。 |
実行例
コマンドの入力と出力は、すべてのモードで同じです。以下に、一般ユーザーモードの実行例を示します。

amnimo$ nslookup google.co.jp query-type a server 8.8.8.8 ⮠
; <<>> DiG 9.11.3-1ubuntu1.11-Ubuntu <<>> google.co.jp @8.8.8.8
;; global options: +cmd
;; Got answer:
;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, status: NOERROR, id: 26406
;; flags: qr rd ra; QUERY: 1, ANSWER: 1, AUTHORITY: 0, ADDITIONAL: 1
;; OPT PSEUDOSECTION:
; EDNS: version: 0, flags:; udp: 512
;; QUESTION SECTION:
;google.co.jp. IN A
;; ANSWER SECTION:
google.co.jp. 299 IN A 172.217.161.227
;; Query time: 67 msec
;; SERVER: 8.8.8.8#53(8.8.8.8)
;; WHEN: Tue Feb 18 14:18:17 JST 2020
;; MSG SIZE rcvd: 57
7.5.2 DNSのステータスを表示する #
DNSのステータスを表示するには、show dnsコマンドを実行します。また、DNSのキャッシュを表示するには、show dns cacheコマンドを実行します。
書式
show dns
show dns cache
出力フォーマット
show dnsの出力
server-address ADDRESS
show dns cacheの出力
START_RRSET_CACHE
-RRSET-CACHE-DATA-
END_RRSET_CACHE
START_MSG_CACHE
-MSG-CACHE-DATA-
END_MSG_CACHE
EOF
出力項目
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ADDRESS | 現在使用されている問い合わせ先DNSサーバーのアドレスが表示されます。 問い合わせ先DNSサーバーが複数存在する場合は、複数のアドレスが表示されます。 |
| RRSET-CACHE-DATA | リソースレコードセット(RRset)キャッシュデータが表示されます。 |
| MSG-CACHE-DATA | msgキャッシュデータが表示されます。 |
実行例
コマンドの入力と出力は、すべてのモードで同じです。以下に、一般ユーザーモードの実行例を示します。

amnimo$ show dns ⮠
server-address 8.8.8.8 8.8.4.4
amnimo$
amnimo$ show dns cache ⮠
START_RRSET_CACHE
;rrset 3093 1 1 8 0
x.arin.net. 42693 IN A 199.71.0.63
x.arin.net. 42693 IN RRSIG A 5 3 43200 20200302130008 20200217120008 64608 arin.net. BpaLgmjMKKIhZ20O88fNBU2lVGxmvcmwUMtusWRBhIEhm2bltv9ijX0geDZ1ESfrguA9KxzJgQSbw3xL6+gykMHLP33ynfAS7BiopVYOQgNIXE9wGvVOnwkMMC1Tjdekpt4J3sQbJNhPFrWxZDi5a5jea9RrK3o5p+bVeVOjaXU= ;{id = 64608}
;rrset 3093 1 0 8 0
pdns196.ultradns.info. 3093 IN A 156.154.68.196
(省略)
END_RRSET_CACHE
START_MSG_CACHE
msg google.co.jp. IN AAAA 32896 1 393 0 1 0 0
google.co.jp. IN AAAA 0
msg pdns196.ultradns.info. IN AAAA 32896 1 393 0 1 1 0
pdns196.ultradns.info. IN AAAA 0
(省略)
END_MSG_CACHE
EOF
7.5.3 DNSの設定を表示する #
DNSの設定を表示するには、show config dnsコマンドを実行します。
書式
show config dns
出力フォーマット
# ---- transition to configure mode ----
configure
# ---- dns configure ----
dns
ENABLE
port PORT-NUNBER
QUERY-PORT-RANGE
log-level NUNBER
DNSSEC-SERVICE
DNSSEC-PERMISSIVE
cache-ttl min CACHE-MIN-TTL max CACHE-MAX-TTL
cache-ttl negative-max CACHE-NEGATIVE-MAX-TTL
ROOT-SERVER
SERVER-ADDRESS
FOWARD
LOCAL-ZONE
LOCAL-ADDRESS
LOCAL-CNAME ← 別名定義(CNAME)はV1.8.0以降対応しています。
exit
# ---- exit configure mode ----
exit
出力項目
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ENABLE | DNSサーバーが有効/無効な場合の情報が表示されます。 ※1を参照 |
| PORT-NUMBER | DNSポート番号の設定が表示されます。 |
| QUERY-PORT-RANGE | DNSポート範囲の設定が以下の形式で表示されます。min MIN-PORT max MAX-PORT※2を参照 |
| LOG-LEVEL | ログ出力レベルが表示されます。 ※3を参照 |
| DNSSEC-SERVICE | DNSSECが有効な場合の情報が表示されます。 ※4を参照 |
| DNSSEC-PERMISSIVE | DNSSECの検証でエラーが出たときの応答が有効な場合の情報が表示されます。 ※5を参照 |
| CACHE-MIN-TTL | キャッシュ時の最小TTL(有効期限)値(秒)が表示されます。 |
| CACHE-MAX-TTL | キャッシュ時の最大TTL値(秒)が表示されます。 |
| CACHE-NEGATIVE-MAX-TTL | ネガティブキャッシュの最大TTL値(秒)が表示されます。 |
| ROOT-SERVER | DNSルートサーバー設定が有効/無効な場合の情報が表示されます。 ※6を参照 |
| SERVER-ADDRESS | サーバーアドレスが以下の形式で表示されます。server-address ADDRESS priority PRIORITY※7を参照 |
| FORWARD | フォワードするドメインと問い合わせ先IPアドレスが以下の形式で表示されます。forward DOMAIN address ADDRESS※8を参照 フォワードは、指定ドメインの問い合わせを、指定アドレスへ問い合わせる機能です。 ![]() |
| LOCAL-ZONE | ローカルゾーン設定が以下の形式で表示されます。local zone ZONE type TYPE※9を参照 |
| LOCAL-ADDRESS | ローカルアドレス設定が以下の形式で表示されます。local address ADDRESS name HOSTNAME ttl TTL※10を参照 |
| LOCAL-CNAME | ローカルホスト名の別名定義が以下の形式で表示されます。local cname CNAME name HOSTNAME ttl TTL※11を参照 本機能はV1.8.0以降対応しています。 ![]() |
※1
| 設定 | 表示 |
|---|---|
| 有効 | 「enable」と表示されます。 |
| 無効 | 「no enable」と表示されます。 |
※2
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| MIN-PORT | クエリーのポート範囲(start値)が、1024~65534の範囲で表示されます。 |
| MAX-PORT | クエリーのポート範囲(end値)が、1025~65535の範囲で表示されます。 |
※3
| 表示 | 内容 |
|---|---|
| operational | 操作情報を出力します。 |
| detail-operational | 詳細な操作情報を出力します。 |
| query | クエリーレベルの情報を出力します。 |
| algorithm | アルゴリズムレベルの情報を出力します。 |
| client-cache-miss | キャッシュミスレベルの情報を出力します。 |
※4
| 設定 | 表示 |
|---|---|
| 有効 | 「dnssec service」と表示されます。 |
| 無効 | 表示されません。 |
※5
| 設定 | 表示 |
|---|---|
| 有効 | 「dnssec permissive」と表示されます。 |
| 無効 | 表示されません。 |
※6
| 設定 | 表示 |
|---|---|
| 有効 | 「root-server」と表示されます。 |
| 無効 | 「no root-server」と表示されます。 |
※7
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ADDRESS | サーバーのアドレスが表示されます。 |
| PRIORITY | 優先度が表示されます。 |
※8
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| DOMAIN | ドメインが表示されます。 |
| ADDRESS | アドレスが表示されます。 |
※9
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ZONE | ゾーン設定が表示されます。 |
| TYPE | タイプ設定が表示されます。 |
※10
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ADDRESS | アドレスが表示されます。 |
| HOSTNAME | ホスト名が表示されます。 |
| TTL | TTL値が表示されます。 |
※11
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| CNAME | ホスト名の別名定義が表示されます。 |
| HOSTNAME | ホスト名が表示されます。 |
| TTL | TTL値が表示されます。 |
実行例
以下に、管理者モードおよび設定モードで、DNSサーバー設定を有効にし、問い合わせ先アドレスを8.8.8.8にした設定を表示する実行例を示します。
amnimo# show config dns ⮠
# ---- transition to configure mode. ----
configure
# ---- dns configure ----
dns
enable
port 53
query-port-range min 1024 max 65535
log-level operational
cache-ttl min 900 max 3600
cache-ttl negative-max 900
root-server
server-address 8.8.8.8 priority 10
exit
# ---- exit configure mode. ----
exit
amnimo(cfg)# show config dns ⮠
# ---- dns configure ----
dns
enable
port 53
query-port-range min 1024 max 65535
log-level operational
cache-ttl min 900 max 3600
cache-ttl negative-max 900
root-server
server-address 8.8.8.8 priority 10
exit
![]() | 詳細設定モードでshow config dnsコマンドを実行すると、同様の情報が表示されます。 ※12を参照 |
|---|
※12
amnimo(cfg-dns)# show config dns ⮠
enable ←以下、設定モードと同じ
port 53
(省略)
7.5.4 DNSの設定をする #
DNSを設定するには、詳細設定モードに移行し、設定コマンドを実行します。
ここで設定した内容は、アムニモ設定情報に書き込まれます。
書式
dns
enable
no enable
port PORT-NUMBER
query-port-range min <1024 – 65534> max <1025 – 65535>
log-level <operational | detail-operational | query | algorithm | client-cache-miss>
dnssec service
no dnssec service
dnssec permissive
no dnssec permissive
cache-ttl min <10 – 2419200> max <10 – 2419200>
cache-ttl negative-max <10 – 2419200>
root-server
server-address ADDRESS [priority <0 - 99>]
no server-address ADDRESS
forward DOMAIN address ADDRESS
no forward DOMAIN
local zone ZONE_STRING type < deny | refuse | static | transparent | typetransparent | redirect | nodefault >
no local zone ZONE_STRING
local address ADDRESS name HOSTNAME [ttl <10 - 2419200>]
no local address ADDRESS
local cname CHOSTNAME name HOSTNAME [ttl <10 - 2419200>] ← 別名定義(CNAME)はV1.8.0以降対応しています。
no local cname CHOSTNAME ← 別名定義(CNAME)はV1.8.0以降対応しています。
exit
コマンド
| コマンド | 内容 |
|---|---|
| dns | DNSの設定コマンドを実行します。![]() 設定モードでコマンドを実行すると、詳細設定モードに移行します。 |
| enable | サービスを起動します。 |
| no enable | サービスを停止します。 |
| port | PORT-NUMBERにポート番号を指定します。 |
| query-port-range | クエリーの発行ポートの範囲を指定します。query-port-range min MIN_PORT max MAX_PORT![]() ・ 設定値は、必ずmaxの方が大きい値になるように設定してください。 ※13を参照 |
| log-lovel | LOGLEVELに、ログ出力のレベルを設定します。 ※14を参照 |
| dnssec service | DNSSEC(DNS Security Extensions)を有効にします。 |
| no dnssec service | DNSSECを無効にします。 |
| dnssec permissive | DNSSECの検証でエラーが出たときの応答を有効にします。 |
| no dnssec permissive | DNSSECの検証でエラーが出たときの応答を無効にします。 |
| cache-ttl | キャッシュの保持期間(秒)を設定します。cache-ttl min MIN_TTL max MAX_TTL![]() 設定値は、必ずmaxの方が大きい値になるように設定してください。 ※15を参照 |
| cache-ttl negative-max | ネガティブキャッシュの最大保持期間(秒)を設定します。cache-ttl negative-max NEG_MAX_TTL※16を参照 |
| root-server | DNSルートサーバーへの問い合わせを有効にします。 |
| no root-server | DNSルートサーバーへの問い合わせを無効にします。 |
| server-address | 問い合わせ先の上位DNSサーバーを設定します(最大2つまで設定)。 ※17を参照 |
| no server-address | ADDRESSにアドレスを指定して、問い合わせ先の上位DNSサーバーを削除します。 |
| forward | 指定のドメインに対する問い合わせを上位DNSサーバーに転送します(最大で8つまで設定)。 ※18を参照 |
| no forward | DOMAINにドメインを指定して、問い合わせ先の上位DNSサーバーを削除します。 |
| local zone | ※19を参照 |
| no local zone | ZONE-STRINGにローカルゾーンを指定して、local zoneコマンドの設定を削除します。 |
| local address | 指定アドレス、ホスト名のクエリーに応答します(最大で64まで設定)。 ※20を参照 |
| no local address | ADDRESSにアドレスを指定して、local addressコマンドの設定を削除します。 |
| local cname | 別名定義、ホスト名のクエリーに応答します(最大で64まで設定)。 ※21を参照 本機能はV1.8.0以降対応しています。 ![]() |
| no local cname | CHOSTNAMEに別名定義を指定して、local addressコマンドの設定を削除します。 本機能はV1.8.0以降対応しています。 ![]() |
| exit | 詳細設定モードを終了して、設定モードへ移行します。 |
※13
| 設定 | 内容 |
|---|---|
| MIN_PORT | クエリーの発行ポート範囲の最小値を、1024-65534の範囲で指定します。 デフォルト値は「1024」です。 |
| MAX_PORT | クエリーの発行ポート範囲の最大値を、1025-65535の範囲で指定します。 デフォルト値は「65535」です。 |
※14
| 設定 | 内容 |
|---|---|
| operational | 操作情報を出力します。 |
| detail-operational | 詳細な操作情報を出力します。 |
| query | クエリーレベルの情報をクエリーごとに出力します。 |
| algorithm | アルゴリズムレベルの情報を出力します。 |
| client-cache-miss | キャッシュミスのクライアントの識別情報を出力します。 |
※15
| 設定 | 内容 |
|---|---|
| MIN_TTL | キャッシュ保持期間の最小TTL値を、10~2419200の範囲で指定します。 デフォルト値は「900」です。 |
| MAX_TTL | キャッシュ保持期間の最大TTL値を、10~2419200の範囲で指定します。 デフォルト値は「3600」です。 |
※16
| 設定 | 内容 |
|---|---|
| NEG_MAX_TTL | ネガティブキャッシュ保持期間の最小TTL値を、10~2419200の範囲で指定します。 デフォルト値は「900」です。 |
※17
| 設定 | 内容 |
|---|---|
| ADDRESS | 問い合わせ先の上位DNSサーバーのアドレスを指定します。 |
| priority PRIORITY | PRIORITYに、0~99の数値で優先度を指定します。デフォルト値は「0」です。 |
※18
| 設定 | 内容 |
|---|---|
| DOMAIN | ドメインを指定します。 |
| address ADDRESS | ADDRESSに問い合わせ先の上位DNSサーバーのアドレスを指定します。 |
※19
ローカルゾーンを指定して、動作を設定します(最大で16まで設定)。
指定したローカルゾーンが存在しない場合は、追加されます。
| 設定 | 内容 |
|---|---|
| ZONE_STRING | ローカルのゾーンを指定します。 |
| type ZONE_TYPE | ZONE_TYPEに、以下の表「指定可能な動作タイプ」に示すローカルのゾーン設定の動作タイプを指定します。![]() 指定したゾーンに該当し、local addressコマンドによる設定が存在しない場合の動作を指定します。 |
指定可能な動作タイプ
| 動作タイプ | 内容 |
|---|---|
| deny | 応答を返しません。 |
| refuse | rcodeをREFUSEDにして、エラーメッセージを返します。 |
| static | nodataまたはnxdomainを返します。 |
| transparent | 再帰問い合わせ処理をします。 |
| typetransparent | 再帰問い合わせ処理をします。 ただし、タイプ(AAAAなど)が異なる場合でも、一致として扱われます。 |
| redirect | 自身でクエリーの応答をします。 local addressコマンドによる設定と一緒にドメインをリダイレクトするために使用します。 |
| nodefault | AS112ゾーン(プライベートアドレスの逆引き)のためのデフォルトの設定をオフにします。 |
※20
| 設定 | 内容 |
|---|---|
| ADDRESS | 応答するアドレスを指定します。 |
| name HOSTNAME | HOSTNAMEに応答するホスト名を指定します。 |
| ttl TTL | TTLに、応答時に返すTTL値を、10~2419200の数値で設定します。デフォルト値は「3600」です。 |
※21
| 設定 | 内容 |
|---|---|
| CHOSTNAME | 別名定義を指定します。 |
| name HOSTNAME | HOSTNAMEに応答するホスト名を指定します。 |
| ttl TTL | TTLに、応答時に返すTTL値を、10~2419200(秒)の数値で設定します。デフォルト値は「3600」です。 |
実行例
以下に、設定モードで、DNSサーバー設定を有効にし、問い合わせ先アドレスを8.8.8.8に設定する実行例を示します。
amnimo(cfg)# dns ⮠
amnimo(cfg-dns)# enable
amnimo(cfg-dns)# port 53
amnimo(cfg-dns)# query-port-range min 1024 max 65535
amnimo(cfg-dns)# log-level operational
amnimo(cfg-dns)# cache-ttl min 900 max 3600
amnimo(cfg-dns)# cache-ttl negative-max 900
amnimo(cfg-dns)# root-server
amnimo(cfg-dns)# server-address 8.8.8.8 priority 10
amnimo(cfg-dns)# exit
amnimo(cfg)#


